2011年5月2日月曜日

エレナちゃんat Mr. Kelly's

今日は寺久保エレナのライブに大阪の「Mr. Kelly's」に行ってきました。前回は去年の8月だったから、生エレナは9ヶ月ぶりです。


思えば、前回のエレナちゃんを聴いて、私の生活はガラっと変わりました。

それまでは週末といえば家で持ち帰りの仕事をしたりプログラミングをしたりのインドア、たまに出かけるといっても寺巡りくらいで、全く音楽とは離れた生活でした。

でもあの去年の8/8の「Mr. Kelly's」のエレナちゃんのライブを聴いて以来、私の生活はガラっと変わりました。

ライブの1週間後にはアルトサックスを手にし、週末は個人練習。なんとか勘を取り戻してからは、京都・大阪のセッションに出歩くようになり、まったく家庭を顧みないヤツになりました(笑)。

それだけあのライブは私にとっては衝撃的なライブでした。


そんなエレナちゃんがまた大阪に来るというのに、ライブを知ったのがたった3日前。店のHPでは既にSold Out。・・・もう死のうと思いました(笑)。でも店のマスターの計らいでなんとか今日を店で迎えることができました。ありがとうございました>ケリーズ店長殿

それがこれです。


Mr. Kelly's http://www.misterkellys.co.jp/index.html
大阪市北区
曽根崎新地2-4-1
ホテルビスタプレミオ堂島
TEL:06-6342-5821
FAX:06-6342-5822

2011/5/1(日)

Erena Terakubo Special Session
寺久保エレナ(As) 大友孝彰(P)坂崎拓也(B)竹田達彦(D)

2stages:入替無し open 18:00 1st 19:00/2nd 20:30
charge:前売¥3,800 当日¥4,300

やっぱこの子はすごいわ。今の日本のサックス奏者の頂点と言ってもいいんじゃないかな。しかもまだ進化してる・・・。

もはや単なるアルトサックス奏者ではない、ひとりのジャズミュージシャンだな。もうすでにアルトサックスの限界を超えて、吹く楽器がアルトサックスである必然性を失っている気がした。彼女がアルトじゃなくてクラリネットでもカスタネットでも私は彼女のファンになっていたことだろう。

エレナちゃんフレーズという固定的なフレーズではなくて、今までのジャズの巨人たちの遺産をすべて受け継いで、それが音となって出てきている。ある時はキャノンボール、ある時はコルトレーン、ドルフィー、オーネット・コールマン・・・。いちいち枠に入れるのが面倒なほど変幻自在にフレーズが紡がれていく・・、そんな気がしました。

それが確信に変わったのがアンコールで吹いてくれた「It's You Or No One」。前に聴いた時はバカっ速なテンポに自分でも吹いていくのがやっとという印象を受けたし、「東京ジャズ」でのプレイもまだまだ消化しきれてないな、と思ったけど、・・・今日は違った。

もう完全に消化していた。というよりもバップ自体を完全に消化しきっていた。おそらくスタンダードをバップらしく吹くこと自体を完全に消化していて、そのバップ縛りからなんとか逃れようとしている、「脱皮」しようとしている印象を受けました。

彼女にとってバップというひとつの言語は完璧に身についていたのです。その上で自分の言葉で喋りたい、今の自分を自分のフレーズで表現したい、そういう「脱皮」しかけた寺久保エレナを今日は目撃できました。今日聴いた人はラッキーだと思う。たぶん来年のエレナはまた違う形になっていることだろう。

6/22に出る新譜とその後のレコ発ツアー、超楽しみです。それまでは頑張って仕事しようと決意しました。



今日のサポートメンバーにも触れておきます。

ピアノの大友くんは「ジンジャー・ブレッド・ボーイズ」のメンバーで知った若手です。今日のプレイは何かが彼に降臨してました。凄まじい熱のこもったプレイでした。あんな彼、初めて聴きました。エレナ効果か竹田効果か。

ドラムの竹田さんは関西のギターの重鎮、竹田一彦さんの息子とのことでした。これがまたすげーの一言。静と動のメリハリ、動の時の爆破の流儀はすごかった。今回初めて聴きましたが、今後は要チェックです。

ベースの坂崎くん、これがまたイケメンでした。背は高いしかっこいいし、ベースもうまいし、良いベースです。アルコのソロはもうちょっと練習したほうがいいかも。



っつーわけで、私としてはもうGWは満足しました。明日から働けます。もう十分GWを満喫しました。





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