昨日は大阪・ミスター・ケリーズにエレナちゃんを聴きに行ってきました。あー、よかったわー。まじよかった。
エレナちゃんのケリーズは今回で3回目なんですが、実は全部行ってます。初回はちょうど1年前の8月。あの衝撃的なライブを聴いてアルトを買って吹くようになり、1年経って、いまの自分でエレナちゃんの演奏と対峙しました。
初回と違って、自分も少し成長したこともあるのだと思いますが、余裕を持って聴けました。一方でエレナちゃん自身も1年の間に恐ろしく成長してました。
去年はメジャーデビューしたばかりで、若さを前面に出した若々しい荒削りなプレイでした。吹きたいように吹く、おめーら聴いとけっ、みたいな戦闘モードなライブでした。当時の私は完全に圧倒されて、ノックダウン状態。
今回はすごく構成美を意識した完成度の高いライブだったと感じました。この1年間、彼女もいろいろな人に会っていろいろな演奏をし、いろいろな人と話をして人間として成長したんだろうな。そんなこの1年間の彼女の人生経験がプレイに出てました。
19歳にしてたったの1年でこれだけ成長できるのは恐ろしい。このあともっともっといろいろ経験できる彼女の成長にますます期待します。
セットリストを書きます。
■1st set
New York Attitude
Recorda Me (soprano sax)
It's You Or No One
That's The Truth
Fascination
■2nd set
One For You
Oriental Folk Song (soprano sax)
Like The Sunlight
Stareyes
Body And Soul (duo)
Del Sasser
アンコール:Ornithology
先日リリースした2ndアルバムからの曲が当然多いのですが、Recorda Meは嬉しかったな。私も大好きなジョー・ヘンの曲です。
よくあるRecorda Meとは違ってかなり混沌としたカオスなRecorda Meでした。あんなアプローチは初めてでした。それにエレナちゃんのソプラノ、初めて聴きました。上手です、当たり前ですが。でもソプラノを吹く必然性はわからなかったな。アルトで十分表現しきれる曲だと思います。2ndのOriental Folk Songはショーターの曲だしソプラノの表現力がショーターの曲想にマッチしてるんですが。
あとは意外とBody And Soulが良かったです。意外とというのは、CDのBody And Soulは正直いまいちだと感じてました。まだあの曲を理解出来ないうちにレコーディングしてしまった感が伝わってしまって、ただ吹きましたというのがわかってしまったのですが、今回はかなりあの名曲を理解しつつあるな、という気がしました(ちょっと偉そうに書いてしまって恐縮です)。今回のツアーを含め何度も吹くうちに自分のBody And Soulになってきたんだろうな。
さらに大林くんのピアノのサポートも良かったな。的確かつ必然なプレイでした。またピアノソロになった時のプレイも秀逸でした。ちょっと感動しました。
んでもってDel Sasser。サム・ジョーンズ作の名曲で私も大好きでよく吹くのですが、かっこ良かった。今のエレナちゃんにはあのような曲調がぴったりきますね。最高です!
ライブ後、CDがにサインをもらって、一緒にカメラにおさまりました。
実は、ちょっとでいいから何かお話しようと思って、以下のネタを用意して近づきました。
- 履いている赤いハイヒール、もしかしてCDのジャケットでも使っていたのと同じなんですか?
- ハイヒール履いて吹くって疲れません?
- 「Like The Sunlight」ってキーがAなんですね。アルトでF#なんてめっちゃ難しいですやん。
- 今着てるTシャツ、今夏のツアーTシャツなんですね。僕も欲しいなー。
- 「Body And Soul」はやっぱナベサダさんの名演の「Live at Pit in」の影響ってあるんですか?あのナベサダさんの演奏はいいですよねー。
- 来月からバークレーですよね。ほんと、頑張ってうまくなって帰ってきてくださいね。
しかし残念なことに、上の写真をとってもらった時点で私は完全にテンパッてしまい、何も話せず真っ白になって店を後にしてしまいました。でも後悔してません。私は満足です。