2011年8月11日木曜日

ミュージシャンというご商売


ときどき、ミュージシャンをしている人がうらやましくなることがあります。

大好きな音楽を生業にして、うまく行けば毎日のようにライブをして、お客さんが見に来てくれて、スクールでジャズを教えて生徒さんの成長を見て、そしてまたライブして、曲を作って、うまく行けばレコーディングなどしてCDがを買ってもらって。

でも、実際にミュージシャンをしている友人の話を聞くと、そんな夢みたいな話ではない。

収入は安定しないし、ライブは自分でブッキングして、客が入れば歩合制でもらえるけどたいして入らなかったら交通費にもならないし、CDを作ってはみたけど、部屋は在庫の山で自分で売らないと行けないし。

もちろん健康保険や税金、年金は自分で何とかしなきゃいけないし、そんなに払えないし、収入が安定しないから結婚もできないし。

そんなことを考えると、ミュージシャンってほんとにうらやましいような職業なのかな~って。

学生の時はライブっていってもそれで生活しているわけじゃないから、言ってみればあまり切迫感も悲壮感も、真剣度もたぶんプロの人から見ると全然ないんだろうな。

でもその分、心から好きで演奏できてたような気がする。

音楽を仕事にした時から、純粋な気持ちもあるけどどうしても経済観念で演奏しなきゃいけない。

次呼んでもらえるようないい演奏をしなきゃいけないし、そこそこウケるような演奏もしなきゃいけない。でも自分の音楽を追求しようとすると、それは必ずしも客が入る演奏にならないかもしれない。

なんと考えると、ヤクザな商売なんだろうな~、などと考えるこの頃です。

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