2011年12月28日水曜日

寺久保エレナ at ルクラブ・ジャズ 2011-12-27

またまた寺久保エレナを聴きに行ってまいりました。場所はなんと、いつもお世話になっている京都三条の「ル・クラブ・ジャズ」です。

今回はバークリーのOB、現役のメンバーからなる「Nippon Soul」というユニットのメンバーとして一時帰国です。関西は甲陽学院という音楽系の専門学校がバークレーと提携していて、今回のメンバーがワークショップの講師役でセミナーをやったみたいです。


境野慎一郎(Leader; Bs)
寺久保エレナ(As)
大林武司(Pf)
則武諒(Ds)


ということから結構格安でルクラブにもおいでいただけたという訳です。


店に入ってみると、意外と客が入ってない。なんか不思議です。前々回の大阪ミスターケリーズの時は、すっかりライブのスケジュールを見落としていて、お店に慌てて電話してキャンセル待ちで入れてもらった位なのですが、ルクラブで平常時の机配置で8割程度の入りです。ミュージシャンも一番奥の机とカウンターに待機できるくらいです。

うーん、京都にエレナちゃんは響かないのかな。あるいは、今回はエレナちゃんはリーダーではなく、ゲストのアルトということで、いまいち宣伝文句が響かなかったのか。ちょっと意外な感じでした。

でも、僕がいつも陣取っているルクラブのカウンターにエレナちゃんが座っている、出番を待っている、ということで、なんか共有感がふつふつと湧いてきて、ドキドキしました。なんかあれやな、AKBファンのおっちゃんみたいなもんかも。


でも始まってみるとそんなことは忘れていい演奏でした。楽しめました。




当日のセットリストです。

1st set
Take The A Trane
What Is Things Called Love

Con Alma
Donna Lee
Ispahan
St. Thomas

2nd set
Get Out From The Darkness(境野慎一郎)
Waltz(大林武司)
That's The Truth(寺久保エレナ)
Slot(大林武司)
That's What It Is(境野慎一郎)

アンコール:Anthropology

最初のセットはスタンダードを中心に、次はオリジナルを中心に演奏してくれました。エレナちゃんが吹くドナリーは良かったな。あとセントトーマスなんてライブじゃなきゃ聴けないもんな。

大林くんのオリジナル2曲も良かった。ECM系というかなんというか、ありがちなジャズとは違うかっこいい曲でした。



今回のエレナちゃんを聴いて、「また一皮むけたな」という印象を持ちました。

以前のエレナちゃんは若さと技術を前面に出して、簡単にいうと爆破する系のプレイが多かったですね。「おめーら、こんなふうに吹けないやろ!?」的な、かなり挑戦的なソロが多かったです。もちろんそういう演奏を聴きに来ている人も多いし私も好きです。でも今回はそのようなブリブリ系でプレイは鳴りをすっかり潜めて、むしろ一つ一つの音を静かに大事に吹くようにしていました。

バークレーでそういうふうな教育を受けたのかな。派手ではなくなったのですが、演奏とコミュニケーションを大事にするプレイヤーに成長したなと感じました。


何でもかんでも、言ってみれば「アホみたい」にブリブリ吹くのはある程度の技術があれば可能です。そういう演奏はたいてい誰でも同じような演奏になって、個性が失われます。そんな中で大事に吹くスタイル、丁寧に演奏するスタイルは大事です。

エレナちゃんはちょうどそういうことを身につけようとしている過渡期なのかもしれません。



でも、聴く方としてはドナリーでブリブリとバカっ速で吹いているのを見ると・聴くと、やっぱアドレナリンが出ますわ。イェイ!



最後の曲で、エレナちゃんと同じ札幌出身のテナーで、現在はバークリーに行っている「馬場智章」君がシットインしました。彼の演奏は北海道の湖をテーマにしたCDで聴いたことがあります。まぁまぁ上手なテナーだと思いましたが、取り立てて強い印象はありませんでした。よくある感じのテナーですね。今後に期待しましょ。


ということで、前回8月に大阪で聴いた時、「あぁ、これでエレちゃんとは3年は会えないな」と思っていましたが、たったの4ヶ月後に再開できました。このペースじゃまた来年も逢えそうですな。







これにもエレナちゃんが参加している


2011年12月17日土曜日

京都・先斗町のハロードーリィでライブ

2012年12月16日(金)に先斗町のハロードーリィでライブをやらせて頂きました。


ちゃんと看板も出てました



メンバーは堀浩一郎(as)、長谷川明正さん(bs)、笹井真紀子さん(pf)、西本憲史さん(ds)です。

西本さん

長谷川さん

笹井さん


今回はベースの長谷川さんからのお誘いでした。京都の「ル・クラブ・ジャズ」に遊びに行くようになって、いろんなホストの方と演奏する機会がありました。長谷川さんもそんなお一人です。


なんといってもうれしかったのは、自分が誘ってもらえるようなレベルと認められたことです。私のことをちょっとうまい素人さん・・・ではなくて、プロでジャズを生業にしている皆さんと一緒に仕事ができるレベル、だと思ってくれたことです。すこし自信がつきました(笑)。


でも本格的なライブはほんと何年ぶりだろ。大学出てから初めてだから18年ぶりです。あまりにブランクが長かったね。



苦しかった。間違えた。爆発した。疲れきった。そして気持ちよかった。

1st

  1. Stella By Starlight
  2. Peace (H. Silver)
  3. Someday My Prince Will Come
  4. Night And Day
  5. The Christmas Song
  6. Four (M. Davis)

2nd

  1. When You Wish Upon A Star
  2. Have You Met Miss Jones?
  3. Naima (J. Coltrane)
  4. Star Eyes
  5. Zin-Go-Zi (K.Hori)

3rd

  1. Blue Minor
  2. I Love You Porgy
  3. Fee-Fi-Fo-Fum (W. Shorter)
  4. Hark! The Herald Angels Sing (賛美歌)
  5. Yes Or No (W. Shorter)


慣れない50分のペース配分がさっぱりわからず、いつものように何も考えず突っ走ったら見事後半にバテて、4曲目あたりからはかなり厳しかったです。でも2ステ目からはだいぶ慣れてやれるようになりました。



今回、京都で初の「Zin-Go-Zi」(神護寺)をやりました。この曲を作ったときは札幌に住んでて京都を旅したときに作ったのですが、まさかその自分が京都市民となることも、その京都で演奏することなど想像もしませんでした。


Naimaもやりました。テナーの時は難しい曲だな、と思っててほとんどやったことがなかったんです。アルトを吹くようになって譜面を見てたら、いい曲だなと思えるようになってきました。


3セット目はショーター特集になってしまいました。2ndで演る予定だったYes Or Noが時間切れで持ち越しになったので、2曲も入っちゃった。


意外と気持ちよかったのが「Hark! The Herald Angels Sing」。これは有名な賛美歌でクリスマスソングなんですが、なぜか燃えました。

有名なところでは、Fourplayのクリスマスアルバムの中で取り上げているのですが、これが6/8拍子でやっててかっこいいんです。



普通に4拍でやるのも面白くないなとおもって、このFourplayバージョンでやってみると、これが楽しい。同じようなコード進行がこれでもかと来るもんで、ついつい気持ちも高揚してきます。でもっての爆発ですわ。




という訳で、はじめは緊張、途中は結構いっぱいいっぱいで、でも終わる頃はちょっと寂しくなって終演となりました。

また誘ってくださいませ。




笹井真紀子さんのCDをゲットしました。






「MYM」
笹井真紀子(Pf)
平川雅子(Bs)
斉藤洋平(Ds)


昨年に発売された初CDです。これが綺麗なんです。いわゆるジャズピアノトリオ~という感じではなくて、なんというかECM的な叙情的な感じのCDです。オリジナルの4曲とも美しい。お勧めです。

せっかくなのでAmazonとかネットで大々的に売ればいいのにと思うのですが、本人曰く、面倒なので手売りだそうです(苦笑)。

というわけで、彼女のブログから直接問い合わせてください。

2011年12月10日土曜日

ビルボード大阪 ~大橋純子~

昨日は初のビルボード大阪大橋純子さんを聴きに行きました。


というのは大橋純子さんと今回のDuoツアーで回っているのが、私の同期でピアニストの大山泰輝ということで、彼との20年ぶりの再会を果たしに行ったわけです。

彼とは大学のジャズ研の時に、ときどき一緒にバンドで演奏したりしていました。そのうち彼はプロの道に進んで、近藤房之助さんや沢田研二さん、大橋純子さんらとツアーを回るほど、今や一流ミュージシャンから信頼されるトップピアニストとして活躍しています。

そんな彼のピアノのいまを聴きに行ってきました。

ビルボードは今回はじめての侵入。昔、ブルーノート大阪の頃に行きましたが、雰囲気は同じような感じかな。ちょっとアダルトな高級なライブハウスですな。


 始まると撮影はできないので写真はないのですが、ほんとよかったですよ。大橋純子さんのファンというわけではないのですが、彼女はほんといい声です。とても60過ぎとは思えない、艶のある太い声です。1曲目にWish Upon A Starを歌ってくれたのですが、よかった。ジャズをもっと歌ったらいいんでないかな。

大山は、もちろん一流のプロなんで、ここで改めてうまいといってもしょうがないのですが・・・、うまかった。今回のツアーは大橋さんと大山のDuoでのツアーなんですが、ピアノ1台しかいないという感覚がなかったな。ピアノだけで、ピアノ・ベース・ドラムの3役がちゃんと聞こえてきたので、音がすごく厚かった。やっぱすごいね、一流は。

次は京都に沢田研二さんのツアーで来るとのことで、次の再会を約束しました。





大山氏が参加しているらしい







2011年12月4日日曜日

ミニOB会

12/2に札幌から友人が来たので、大阪の単身赴任中の後輩にも声をかけて、ミニOB会となりました。軽く居酒屋で引っ掛けて、いつものルクラブへ。

金曜日は角田(すみだ)さんのオルガンの日なのですが、事実上セッションデーとなっております。お付き合いくださりありがとうございます>角田さん。




久しぶりのジャズ研っぽいセッションで楽しかったな~。選曲はライブハウスのセッションっぽい感じになりましたが、それはそれで良かったんじゃない?

やるもやったり16曲に及びました。初めての曲をiPadで見せてもらいながらのもあったし。やっぱこういう時は納浩一さんのセッション用のスタンダード集があればいいけど、やっぱiPadが欲しいな~。







2011年11月29日火曜日

リニー・ロスネス at ルクラブ

11/28(月)はリニー・ロスネスらルクラブに来るということで、ワクワクして行ってきました。結論から先に言うと、めっっっっっっっちゃくちゃ良かった。

席はこのとおり、ピアノのリニーかぶりつきの席です。マスター、ありがとう!このあたりはマスターの計らいで、女性ピアニストががっつり集合してまして、私は大野綾子ちゃんの横で、知ってるひとのそばでよかった。




この日のメンバーはAnat Cohen (Cl,Ts)Renee Rosnes (pf)Peter Washington (Bs)Lewis Nash,  井上 智(g)でした。


アナット・コーエンは私は知らなかったのですが、イスラエル出身でクラリネットとテナー・サックスを吹きます。ギターの井上智さんは昨年春までニューヨークでギターを教えていた有名な方で、テレビでドキュメンタリーでご存知のかたも多いと思います。ピーター・ワシントンとルイス・ナッシュは言わずもがなの超一流のリズム隊!

演奏が始まるやいなや、リニーの強力なピアノに圧倒されました。なんと言ったらよいか、これまでのジャズジャイアントのすべてのおいしいところを全部取っちゃったみたいな感じです。

あるときはチック・コリアのような技巧派フレーズの嵐、ある時はマッコイのようなモーダルなペンタ攻撃、ある時はエバンスのようなリリカルなバラード・・・。圧倒されました。

アナットはすごかった!特にクラリネットの演奏がめちゃくちゃ良かった。クラリネットでモーダルなプレイをしちゃうんですよ。一方でスイング時代の名曲「メモリーズ・オブ・ユー」を吹くときはグレン・ミラーみたいにきれいに吹くし、完璧にクラリネットを自由に操っちゃう。かと思えばテナーも女の子とは思えない力強い演奏をするし。

ちょっとこれはクラリネットも欲しくなっちゃいましたよ。いい音するもん。

しかしながら、当たり前ですが、やっぱ世界をジャズで渡り歩くミュージシャンはすごいわ。

吹きあげるアナット

リニー


井上さんのソウルフルなプレイ


リニーといえば、何といってもジョーヘンに才能を見出されてブルーノートからメジャーデビューした経緯があり、ジョーヘンにはそりゃリスペクトしてる、と言うことはRecorda Meをやってくれるかなー、と思っていたら、最後のほうでやってくれました。しかもバカっ速で。すげー。

いや~、ここ数十年で私の中で3本の指に入るライブでした。満喫満喫!!

ライブ後に入り口でリニーとお話ししてサインをもらっちゃいました。リニーって結構ちっちゃい人です。165cmくらいかな。気さくにサインに応じてくれました。


このCDがの時は29歳で今は49歳、それなりにご立派な体格に変貌してました(笑)。でもちっちゃい顔と高い鼻筋はそのまんま。

ということで、大満足でルクラブをあとにしました。マスター、ご苦労さんでした。ほんとにリニーを呼んでくれてありがとう!!!また呼んでね!

次は年末のエレナちゃんで今年の締めですな。










2011年11月19日土曜日

東大

でもって次の日は東大に行きました。とある学会で発表&座長を仰せつかっての参加です。

せっかく東大に行くので、観光客気分で構内を散策しました。

東大・赤門

東大図書館

安田講堂に続くポプラ並木、この両脇に法文◯号館がある
紛争時にはこれらの建物を学生が占拠して抗議を続けていた


東大といえば私的には東大紛争を思い出します。1968年なので私はまだ子供でなんの記憶もないのですが、いろいろな記録や本・映像を見て、当時の学生が何を考え悩んでいたのかに共感を覚えていました。と言っても全共闘の闘争の仕方に同意しているわけではないのですが。



安田講堂

紛争時、このあたりは投石・火炎瓶・放水車でめちゃくちゃになっていた






今ではそんな当時を思い出させるものはなく、きれいな公園になってます。




入学募集してます、入ってみようかな



ということで、ぶらぶらしていたら学会に遅れそうになって、慌ただしく安田講堂を後にしました。







高田馬場・イントロ(2011-11-17)

出張ついでに高田馬場のイントロのセッションに行ってきました。出張ついでのセッションか、セッションに合わせた出張か微妙なところですが(笑)。

この日は若井優也(Pf)、楠井五月(Bs)という若手ナンバーワンホストですごく楽しみにして行きました。二人とも東京で活躍するナンバーワンの若手です。五月くんは井上祐一(Pf)と一緒にやっていることで知っていましたし。


楽しかった。二人ともめっちゃくちゃうまい!すごかった。

若井くん、ベースを弾く

私も1曲はこのお二人のバックで気持ちよく吹くことが出来ました。楽しかった~。

黒人ギタリスト、プレイも黒かった、かっちょええ!

途中で黒人のギタリストが来たり、六角屋雄介さんというこれまためっちゃくちゃうまいアルトの方がいたり、東京のセッションだな~~~という感じを満喫しました。

また東京行かなきゃ!!





2011年10月24日月曜日

ルクラブ 大野綾子ちゃんデー

昨夜はまたもルクラブの大野綾子ちゃんデーに行ってきました。綾子ちゃんの日は今のとこ出席率90%以上じゃないかな。だってなんか癒されるんだもんなー。でもピアニストがいっぱいいたのであまり弾いてなかったよ。



今日はよく吹かせてもらいました。「Have You Met Miss Jones?」、「Mr. PC」(アタリさんのリクエスト)、「Shiny Stockings」(Vo.)「It's You Or No One」、「Someday, My Prince Will Come」(オーラス)だったかな。

Have You Met Miss Jones?はいい曲だな。簡単なII-Vもあり、おやっと思う転調もありで大好きです。まだ自分の中ではこなれてないけど、そのうち完全消化しよっと。

It's You Or No OneはエレナちゃんのSaxをイメージしてバカっ速でやって、あっさりと気持ちよく撃沈しました(笑)。エレナちゃんはやっぱすげぇんだなということが確認できたということが収穫かな。あの速さでは手癖しか出ないし、その手癖も危うい速度です。

同席した同じアルトのアタリさんはなんと土岐英史さんのお弟子さんでした。土岐さん話に花が咲きました。さらにカンパネリさんというイタリア系米国人の女性のボーカルさんが、これがまたうまいのなんの。チャップリンの名曲、「Smiles」をやったんですが、感動しました。艶やかな声とさすがの発音の良さ。ボーカルはやっぱ本場にはかなわねーわ。

ということで、今回はほんと楽しかったな。また来月遊んでね>綾子ちゃん。




2011年10月19日水曜日

バンブークラブセッションは大賑わい

17日の月曜はホント久しぶりに大阪・天満の「バンブークラブ」に行ってきました。半年ぶりくらいかもな。だってこの日はジンジャーの大友くんがホストピアノを務めるという滅多にないチャンスですもん。



大友くんは今年の春のエレナちゃんのライブでピアノを務めたわけで、言ってみれば大友くんを介して私とエレナちゃんはサックス仲間!みたいな気分です(笑)。

そしたら参加者が来るわ来るわの大賑わい。なんといってもエレナちゃんと双璧をなすアルト・サックスの期待の若手、早川ゆいが君も来ました。

ピアノの大津真人さんとその右が早川ゆいが君

これは一緒にやらない手はないと思い、ゆいが君も一緒に「デルサッサー」をやってもらいました。

ベースが権上さん、ピアノが大友さん、共演が早川ゆいが君という豪華メンツでのデルサッサー、思い出に残ります。もちろん私も全力投球しましたが、ゆいが君にあっさり組み伏せられました(笑)。でも気持よかったわ~。

吹きあげるゆいが君

ジンジャーの横尾さんも参加です

あとピアノの大津真人さんとも知り合いになれました。ナイズガイなピアニストで起業家でもあることがわかりました。ジンジャーの横尾さんも参加してます。若手のミュージシャン大集合という感じです。

参加者がわんさといたので全部で2曲だけしか吹けませんでしたが、こんな熱いセッションなら楽しいです。聴いてるだけでもワクワクするし、ゆいが君のプレイを聴きながら勉強にもなるし、よかったです。

2011年10月15日土曜日

大津ジャズフェス

今日は黒ちゃんのサックスカルテットで「大津ジャズフェス」に出演してきました。


10月15日(土) 12:00~
JR大津駅前広場
「Westside Saxophone Ensemble」
黒田雅之(bs)
佐伯洋一郎(ts)
柴田康平(ss)
堀浩一郎(as)

リーダの黒ちゃんが持ってきた曲やアレンジした曲を演奏するユニットです。

本日のセットリストは

Wasting My Time (Cologne Saxophone Quintet)
YO! (Andre Cimiotti)
Save The Best For Last (Vanessa Wiilliams)
Black Nile (Wayne Shorter)
Spirit of the West (Yellowjackets)
Mercy, Mercy, Mercy

でした。

Yellowjacketsの曲をサックスアンサンブルでやるなんてあまり聴いたことないでしょ?かっこいいですよ。


駅前広場ですがちゃんとPAも入ってモニターも入って、吹いてて気持ちよかったです。足を止めて聴いてくださった皆さん、ありがとうございました。

あ、そういえば写真ないや(汗)。


2011年10月10日月曜日

Piano Bar Kiyomi

昨日は大阪・朝潮橋にある「Piano Bar Kiyomi」のセッションに行ってきました。ここはライブとセッションのお店です。

以前に一度行きまして、今日は2度目です。京都から行くと1時間ちょっとかかるので遠いのが難点ですわ。


ここは非常に狭い。感覚的にはワンルームマンションって広さでしょうか。その中に立派なグランドピアノがあります。そもそもどうやってここにグランドを入れたのか謎です。

常連さんが半分以上のひっそりとしたお店です。


昨日のホストはギター…中野秀行さん、ベース…大倉甲さん、ドラム…加賀亮佑さんというメンバーで、ギター以外若手です。中野さんとは私とひとつ違いで歳が近くてびっくりしました。

私の誕生日だったということが、入店したらいきなり「Happy Birthday」で歓迎されまして、びっくり恥ずかし、でも嬉しかったです。

そのあとはセッションしまくって、久々に「I Love You」や「I Can't Get Started」をやってみたり、歌伴に乱入したりと楽しく過ごさせて頂きました。

個人的には、どういうわけか速いパッセージがちょっと空回りしたり、お決まりフレーズから抜けだせなかたりとちょっと課題が残るプレイで、練習しなきゃという感じ。

また行くよ~。

2011年8月11日木曜日

ミュージシャンというご商売


ときどき、ミュージシャンをしている人がうらやましくなることがあります。

大好きな音楽を生業にして、うまく行けば毎日のようにライブをして、お客さんが見に来てくれて、スクールでジャズを教えて生徒さんの成長を見て、そしてまたライブして、曲を作って、うまく行けばレコーディングなどしてCDがを買ってもらって。

でも、実際にミュージシャンをしている友人の話を聞くと、そんな夢みたいな話ではない。

収入は安定しないし、ライブは自分でブッキングして、客が入れば歩合制でもらえるけどたいして入らなかったら交通費にもならないし、CDを作ってはみたけど、部屋は在庫の山で自分で売らないと行けないし。

もちろん健康保険や税金、年金は自分で何とかしなきゃいけないし、そんなに払えないし、収入が安定しないから結婚もできないし。

そんなことを考えると、ミュージシャンってほんとにうらやましいような職業なのかな~って。

学生の時はライブっていってもそれで生活しているわけじゃないから、言ってみればあまり切迫感も悲壮感も、真剣度もたぶんプロの人から見ると全然ないんだろうな。

でもその分、心から好きで演奏できてたような気がする。

音楽を仕事にした時から、純粋な気持ちもあるけどどうしても経済観念で演奏しなきゃいけない。

次呼んでもらえるようないい演奏をしなきゃいけないし、そこそこウケるような演奏もしなきゃいけない。でも自分の音楽を追求しようとすると、それは必ずしも客が入る演奏にならないかもしれない。

なんと考えると、ヤクザな商売なんだろうな~、などと考えるこの頃です。

2011年8月3日水曜日

2011-08-02 寺久保エレナQuartet at 大阪・ミスターケリーズ

昨日は大阪・ミスター・ケリーズにエレナちゃんを聴きに行ってきました。あー、よかったわー。まじよかった。

エレナちゃんのケリーズは今回で3回目なんですが、実は全部行ってます。初回はちょうど1年前の8月。あの衝撃的なライブを聴いてアルトを買って吹くようになり、1年経って、いまの自分でエレナちゃんの演奏と対峙しました。

初回と違って、自分も少し成長したこともあるのだと思いますが、余裕を持って聴けました。一方でエレナちゃん自身も1年の間に恐ろしく成長してました。

去年はメジャーデビューしたばかりで、若さを前面に出した若々しい荒削りなプレイでした。吹きたいように吹く、おめーら聴いとけっ、みたいな戦闘モードなライブでした。当時の私は完全に圧倒されて、ノックダウン状態。

今回はすごく構成美を意識した完成度の高いライブだったと感じました。この1年間、彼女もいろいろな人に会っていろいろな演奏をし、いろいろな人と話をして人間として成長したんだろうな。そんなこの1年間の彼女の人生経験がプレイに出てました。

19歳にしてたったの1年でこれだけ成長できるのは恐ろしい。このあともっともっといろいろ経験できる彼女の成長にますます期待します。



セットリストを書きます。

■1st set
New York Attitude
Recorda Me (soprano sax)
It's You Or No One
That's The Truth
Fascination

■2nd set
One For You
Oriental Folk Song (soprano sax)
Like The Sunlight
Stareyes
Body And Soul (duo)
Del Sasser
アンコール:Ornithology

先日リリースした2ndアルバムからの曲が当然多いのですが、Recorda Meは嬉しかったな。私も大好きなジョー・ヘンの曲です。

よくあるRecorda Meとは違ってかなり混沌としたカオスなRecorda Meでした。あんなアプローチは初めてでした。それにエレナちゃんのソプラノ、初めて聴きました。上手です、当たり前ですが。でもソプラノを吹く必然性はわからなかったな。アルトで十分表現しきれる曲だと思います。2ndのOriental Folk Songはショーターの曲だしソプラノの表現力がショーターの曲想にマッチしてるんですが。

あとは意外とBody And Soulが良かったです。意外とというのは、CDのBody And Soulは正直いまいちだと感じてました。まだあの曲を理解出来ないうちにレコーディングしてしまった感が伝わってしまって、ただ吹きましたというのがわかってしまったのですが、今回はかなりあの名曲を理解しつつあるな、という気がしました(ちょっと偉そうに書いてしまって恐縮です)。今回のツアーを含め何度も吹くうちに自分のBody And Soulになってきたんだろうな。

さらに大林くんのピアノのサポートも良かったな。的確かつ必然なプレイでした。またピアノソロになった時のプレイも秀逸でした。ちょっと感動しました。

んでもってDel Sasser。サム・ジョーンズ作の名曲で私も大好きでよく吹くのですが、かっこ良かった。今のエレナちゃんにはあのような曲調がぴったりきますね。最高です!



ライブ後、CDがにサインをもらって、一緒にカメラにおさまりました。


実は、ちょっとでいいから何かお話しようと思って、以下のネタを用意して近づきました。
  • 履いている赤いハイヒール、もしかしてCDのジャケットでも使っていたのと同じなんですか?
  • ハイヒール履いて吹くって疲れません?
  • 「Like The Sunlight」ってキーがAなんですね。アルトでF#なんてめっちゃ難しいですやん。
  • 今着てるTシャツ、今夏のツアーTシャツなんですね。僕も欲しいなー。
  • 「Body And Soul」はやっぱナベサダさんの名演の「Live at Pit in」の影響ってあるんですか?あのナベサダさんの演奏はいいですよねー。
  • 来月からバークレーですよね。ほんと、頑張ってうまくなって帰ってきてくださいね。

しかし残念なことに、上の写真をとってもらった時点で私は完全にテンパッてしまい、何も話せず真っ白になって店を後にしてしまいました。でも後悔してません。私は満足です。